現在のロシアはロシア共和国を中心に共和制国家として成り立っています。その歴史はヨーロッパだけではなく、アジアとの関わりも深いようです。

ロシアの歴史は長く、大陸であるため、民族の戦いや侵略、支配・被支配の連続の歴史でした。以下から簡単に見ていきたいと思います。世界史に出てくるような単語がたくさんあり、少し嫌気がさしてしまうかもしれませんが、ロシアの歴史を知った上で現地に行くと、深みや面白さが増すのは本当です。
まず、9世紀くらいの大ノブゴロド公国に始まり、キエフ大公国、モンゴル帝国による支配、モスクワ・ツァーリ国と16世紀まで続きます。
17〜18世紀に入ると、ピョートル1世が後に大国となる「ロシア帝国」を建国します。その後女帝であるエカチェリーナ2世は、巨大な帝国であったオスマントルコと戦い、勝利し、ロシア帝国を更に強大なものにしました。フィンランドやポーランドなどの周辺諸国へ侵攻・支配したことにより、イギリスやフランスと対立、クリミア戦争を行うことになります。
この頃からシベリア鉄道の建設も始められました。また、清(中国)とアロー戦争を起こし、獲得した地が現在のウラジオストクです。このウラジオストクは、今でも街並みにうっすらと中華の面影があり、こういった歴史があることも納得します(中国人もとても多いそうです)。
第一次世界大戦では、ドイツに大敗し、国内でも内戦が勃発します。このタイミングで日本と開戦、日露戦争でも大敗を喫します。もし絶好調のロシアと戦っていたら、日本は負けていたかもしれません。

第二次世界大戦前後ではレーニンによる共産党が内戦に勝利、周辺国を巻き込みソビエト連邦を建国し、ソ連共産党の一党独裁政権がはじまります。この時首都は改名されたレーニングラード(サンクトペテルブルグ)へと遷都。
レーニンの亡き後政権についたスターリンは、この社会主義を更に強固なものにするべく、反対派の大粛清を行います。少しでも政権に反対する声があれば、裁判なしで死刑・国外追放などの措置が取られるのです。それはこの時期はロシアや周辺諸国の人たちにとっては暗黒時代だったと言えます。
順調に経済成長するも、国民の労働によって得られた富は、共産党のトップの人間たちだけに、不平等に分配されました。また、無理やりに改革を進め混乱が生じたため、国内の食料が不足し700〜1,500万以上の人が餓死した、と言われています。
第二次世界大戦後には、社会主義国のトップとして、米国を始めとする西側陣営と対立します。際限のない軍拡や核開発によって、世界は恐怖に陥れられることになりました。朝鮮戦争やベトナム戦争などの代理戦争も行われ、いつ核戦争が起こってもおかしくないと言われていた時代です。
しかし徐々に全体主義の矛盾やほころび、そして経済の行き詰まりなどを感じたゴルバチョフは、改革を実行。結果ソ連は解体されることになり、周辺諸国は徐々に独立していきました。米国の大統領とも会談し、冷戦の終わりが宣言されました。
現在ではロシア共和国を始めとする83の連邦からなる連邦国家となり、これらふひっくるめて「ロシア」または「ロシア連邦」と呼ばれます。ロシア国内の混乱は現在も続くものの、国内に豊富に存在する天然ガスや石油などのエネルギー資源を活かし、順調に経済成長を続けています。